セレコックスとロキソニン

『セレコキシブはロキソプロフェンよりも消化性潰瘍の発現瀕度が低い』という記事を見つけた。

セレコキシブは胃に優しい、という話はちらほら聞いていたが、私がほぼ寛解状態になる前に処方されていたNSAIDsはロキソプロフェンで、セレコキシブは飲んだことがないのだが、胃が弱い人にとってはセレコキシブは素敵な選択に違いない。

このほど日本医科大学大学院消化器内科学教授の坂本長逸氏らは、ロキソプロフェンとCOX-2阻害薬のセレコキシブを直接比較する国内多施設共同試験から、セレコキシブの方が服用時の胃十二指腸潰瘍などの発生瀕度が低いことを明らかにした。この試験に関する論文は2012年12月の「Alimentary Pharmacology and Therapeutics」Vol.37に掲載された。

試験は多施設二重盲検無作為化プラセボ比較対照試験で行われ、国内でプロドラック型NSAIDsとCOX-2阻害薬の比較に関して同種形式で行われた初めての試験だ。

<中略>

主要評価項目である胃十二指腸潰瘍の発生頻度は、セレコキシブ群1.4%、ロキソプロフェン群27.6%、プラセボ群2.7%で、セレコキシブ群とロキソプロフェン群でのオッズ比は0.0454(95%信頼区間:0.0027-0.2570)。セレコキシブ群はロキソプロフェン群と比べ、有意に潰瘍発生頻度が低かった(p<0.0001)。
一方、副次評価項目では、胃十二指腸潰瘍とびらんを併せた発生頻度はセレコキシブ群36.5%、ロキソプロフェン群53.9%、プラセボ群24.3%。対象者1人当たりの胃十二指腸潰瘍発生個数はセレコキシブ群0.0±0.12個、ロキソプロフェン群0.7±1.66個、プラセボ群0.0±0.16個で、ロキソプロフェン群に比べ、セレコキシブ群は有意に低く(p=0.0001)、対象者1人当たりの胃十二指腸びらん発生個数もセレコキシブ群0.9±1.80個、ロキソプロフェン群1.3±1.89個、プラセボ群0.4±0.79個で、同様にロキソプロフェン群に比べ、セレコキシブ群は有意に低かった(p=0.0293)。
全体の有害事象発生頻度はセレコキシブ群34.2%、ロキソプロフェン群51.3%、プラセボ群21.6%で、セレコキシブ群はプラセボ群に比べれば発生頻度は高かったが、ロキソプロフェン群に比べて低かった。有害事象で最も多かったのはびらん性胃炎で、重篤な有害事象は各群とも報告されていない。
今回の試験については試験期間が通常のNSAIDs服用期間に比べて短いことや対象者が健常ボランティアという制約はあるものの、セレコキシブは胃十二指腸潰瘍の発生頻度が低く、その他の有害事象を含めてもロキソプロフェンよりも安全性は高いと考えられた。(QLifePro編集部)
http://www.qlifepro.com/news/20130221/loxoprofen-than-celecoxib-low-expression-of-peptic-ulcer.html

数字にするとかなり胃に負担が少なそうですね!素晴らしい!

でも、まだ割と新しい薬のため、薬の値段はお高め。(この3割の負担だから生物学的製剤の値段と比べたら軽いものだが…)

■セレコックス 100mgx2回/日
67.2円×2=134.4円

■ロキソニン 60mg×3回/日
18.6×3=55.8円(先発品)
5.6円×3=16.8円(ジェネリック)

また、それぞれの副作用を見ると、セレコックスロキソニンよりも胃腸障害の発生が少ないそうですが、「心筋梗塞や脳卒中の発現リスクが少し高まるかもしれません」との記載があります。

薬には副作用が付きものなので、これもお医者さんと自分の身体に相談ですね。

写真は暖かかった土曜に行った逗子の海です。

コメント

  1. みゆ より:

    Unknown
    NSAIDsdに限らずでしょうけど、お薬との相性ってありますよね。

    胃腸への負担が少ないということで、セレコックスを服用していましたが、効果のほどは、ムムム(??)・・って感じで・・・
    ロキソニンに変えてから、少し痛みが軽減した気がします。
    みゆは、セレコックスより、ボルタレンより、ロキソニンの方が効いたのですけど、その逆の人もいますよね。

    副作用が少なく、薬価が安いお薬が、自分に合えば一番いいですよね(#^.^#)

  2. ぼぶ より:

    Unknown
    こんばんは(*^^*)
    いつも為になる情報をありがとうございます(^○^)

    私は発症時、モービック錠10mgが処方されました。
    3ヶ月後には職場の検診で軽い胃炎と言われ,5mgになり、4ヶ月後には痛み止めを飲まなくてもよくなりました。

    今はそんな感じで安定していますが、また痛み止めのお世話になる時が来るかと思います。

    その時はロキソニンではなく、セレコックスの処方をお願いしよっと(^○^)

    二十歳の頃、胃潰瘍やってるので胃はあまり丈夫じゃないんです(>_<) 今、飲んでいる薬はMTX 8mg/週とステロイド2mg/日と胃薬のタケプロOD錠15/日とファミリアン錠5mg/週です。 ステロイドも5mgから始まり、今2mgです。
    痛みもないのでこのまま脱ステロイドを目指しています。

    少しでもお薬がへれば、胃への負担が無くなります。

    ドラッグフリー目指して頑張ろっと(^○^)

  3. コアラ より:

    みゆさん
    いつも情報ありがとうございます!

    ブログなどを読んでいると、セレコックスはあまり効かなかったという人もいますね。頓服には向かないとも聞きますが、どうなんでしょうね?

    みゆさん、お忙しそうですが、お体いかがですか?
    あまり無理されないようにしてくださいね!!

  4. コアラ より:

    ぼぶさん
    コメントありがとうございます!
    ぼぶさんは胃が弱いんですね。それは経口の薬の服用は大変ですね。

    そういう意味では、生物学的製剤は注射なので、胃には負担がかからず良いかもしれません。(注射のストレスと高額な費用は置いといて…。)

    いちばん良いのはドラッグフリーになることですが、なかなか難しいことなので、お互い、薬とうまく付き合っていきましょうね♪

  5. okia より:

    ロキソニン
    こんにちは!
    私はMTXと生物学的製剤で落ちついたものの、まだまだ波があるのでロキソニンは一日1~2回服用します。
    胃は弱い方ではないと思いますが、時々ムカムカするような時があるような。。。
    ロキソニンは痛みどめとしては一番強い薬と聞いたことがあるので、出来れば胃に負担もかけたくないしやめたいところですが、問題なく飲めてるだけ有難いことですよね。
    毎日気温差が激しくて片頭痛!?がするので今日は一日中ゴロゴロしてます(笑)
    逗子いいなぁ~!一度行ったことあります。
    大好きな海です(^o^)/

  6. コアラ より:

    okiaさん
    いつもコメントありがとうございます!
    レスが遅れて失礼しました。

    ムカムカですか。私もMTX時代はかなりムカムカでした。ロキソニンは私は大丈夫みたいなのですが。

    片頭痛の症状はいかがですか?毎日ジェットコースターみたいな気温変化ですよね。毎日何を着ていいやらもうわかりません。

    逗子は、今回は逗子から葉山までてくてく歩きました。暖かい日だったので、まるで沖縄かグアムにでも来たような気分でしたよ!

  7. エマちん より:

    Unknown
    こんにちは
    毎朝全身の節々が痛いですが、日常生活にまだ痛み止めを使うほど生活に不自由はしていないと思っています
    私も20歳の頃胃潰瘍になったので、毎日ロキソニンなどの痛み止めを使うのはとても心配です
    これから使うようになっていくのでしょうか?
    添付されていた海の写真とても素敵ですね!
    サーフィンが大好きな私にとってこの写真はとっても癒しになります
    奥の方でぽちょんと立っているのははサーフィンをしている人でしょうか?
    私も気晴らしに海を眺めに行っていきたいと思います
    コアラさんはどこでこんな情報を見つけてくるのかわからないですけれども、いろんなことを教えてくれるのでありがたいです
    私はリウマチをちょっとばかり甘く見ていました
    風邪をひかないようにと言われていたのに風邪をひいてしまいました
    薬の副作用もちゃんとお勉強しないと、ですよね

  8. コアラ より:

    エマちんさん
    胃潰瘍経験者なのですね!それは胃のことが心配ですよねぇ。

    写真の左の人影ですが、サーフボードのようなものの上に立って、オールで漕いでいるようなかんじでした。あれ、なんていうんでしょう??

    リウマチはストレスも大敵なので、あまり考えすぎず、楽しいことを優先するのも大切だと私は思いますよ!いろいろ大変なことはありますが、無理せずいきましょうね♪

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