植村直己冒険賞を受賞した稲葉香氏

リウマチ関連の記事を見ていたら、今年の植村直己賞の受賞者がリウマチ患者だと知り驚いた。

世界的冒険家の故植村直己さんの功績をたたえて創設された「植村直己冒険賞」の第25回受賞者が5日発表され、美容師の稲葉香さん(47)=大阪府千早赤阪村=が選ばれた。ネパール北西部のドルポ地方で約100日過ごし、現地の人々の生活を体験、記録した。

ドルポ地方は四方を標高5000メートル以上の峠で囲まれた同約4000メートルの地域。厳冬期は気温がマイナス15度前後まで下がる。稲葉さんはリウマチの持病を抱えながらも周到な準備を重ね、2019年11月~20年2月、点在する村の様子を見て歩いた。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021040500788&g=soc

18歳でリウマチ発症後、その後美容師として働きつつヒマラヤトレッキングを始めた方だそうで、厳しい環境の高地での登山もすごいし、手先を使う美容師という仕事もすごい。
ブログを拝見すると、手首や足首の骨の変形もあるそうで、レミケードなどの生物学的製剤を使っていたこともあるようだ。

ところで稲葉氏は1901年に日本人で初めてチベットに入国した僧侶、河口慧海のルートを辿る旅もされているが、その記述の中で、河口慧海も関節リウマチを患っていたというのがあった。

慧海が書いた「西蔵旅行記」はチベットに旅行した前後に読んだが、リウマチだとは知らなかった。
(当時鎖国状態だったチベットに入るために、インドやネパールでチベット語やチベット仏教を勉強しながら情報を集め、日本人であることを偽って密入国した記録で、とても面白い。)

慧海のリウマチについてはよくわからないが、満足な薬もない時代の旅は想像もできない。

コメント

  1. yoshi より:

    昨年に続き2回目の投稿です。稲葉氏が植村直己冒険賞を受賞されたことを本サイトで知りました。稲葉氏のブログは以前拝見したことがあり、リウマチの体でハードな山歩きをされていて感心したことを覚えています。同じリウマチ患者として稲葉氏の受賞は嬉しいですね。

    当方の場合リウマチは寛解していませんが、長時間コースでなければ山を歩けています。特に下りで膝が痛むことが多いですが、下山すれば痛みは治まります。
    ただ残念ながら、昨年膝の状態が少し悪化してしまい、コロナもあり、山には行ってません。コロナが終息したら、低山から試そうと思っています。

    本サイトはリウマチ患者にとって有益な情報が多いので、今後も長く続けてください。

  2. koala より:

    yoshiさん、
    コメントありがとうございます!気付くのが遅れて失礼致しました。

    膝の状態が良くないとのこと、早く治ると良いですね。

    先日久々に誰もいない森の中を長時間歩いていたら、膝の裏が痛くなり、原因が運動不足なのかリウマチなのか、悩んでいたところです。数日後には治りましたが、膝の裏が痛くなったのは初めてだったので少し不安が残ります。

    コロナで足腰が弱くなってきている人が多いと聞きますが、そうならないよう注意しないといけないですね。

    早くワクチンを打って、歩き回りたいです!

タイトルとURLをコピーしました