アボカド大豆不鹸物（ASU）

アボカドは私が好きな食材のひとつ。さらに好きな納豆と合わせて食べるレシピが載っている記事を見つけた。

「アボカドに多く含まれる“アボカド大豆不鹸物（ふけんかぶつ）”という成分は、変形性ひざ関節症の改善に役立つことがわかっています」というのは、大阪府吹田市の戸田リウマチ科クリニック院長の戸田佳孝氏。

　変形性ひざ関節症が生じる要因のひとつに軟骨のすり減りがあげられます。アボカド大豆不鹸物は植物性のステロールという成分のひとつ。フランスでは１９９０年初期から骨関節炎の治療として利用されており、軟骨の土台となる繊維をつくる物質のＴＧＦを体内で増やす働きがあります。すなわち、この成分を積極的に取ることで、すり減ってしまった軟骨の修復が助けられるのです。

　「さらにアボカドは、痛みや炎症を誘発する酵素の合成を阻害する作用を持つ成分を含有。この成分には、即効的に痛みをやわらげる効果が期待できます」（戸田氏）

（中略）

なお、アボカドは大豆製と一緒に取ることで相乗効果が望めます。“アボカド大豆不鹸物”という名のとおり、この成分は大豆にも多く含まれているからです。

【健康誌イチオシ特報】ひざ痛はアボカドを食べて治す！　軽い運動で筋肉鍛えることもポイント（1/2ページ）

２０１９年９月２日発売の『はつらつ元気』１０月号の大特集は「腎臓病」です。「透析にならないための治療」を実践する腎臓病専門医に取材を行って、進行ストップに役立…

www.zakzak.co.jp

アボカド大豆不鹸化物（ASU）は初めて聞いたので検索してみた。

コクランに、ASUが含まれるPiascledineという製品について以下のレビューがあった。

ASU専売製品Piasclidine®の変形性関節症の症状の治療に関するエビデンスは、短期間の使用では中等度ないし高いように思われるが、長期にわたる研究や、明白に活性のある実対照薬に対しては、それほど説得力はない。

（中略）

Piasclidine®が関節の構造を有意に改善するというエビデンスはなく、Piasclidine®が関節裂隙の狭小化を予防することを示すエビデンスも限定的なものであった。

変形性関節症の治療に対する経口薬草療法

www.cochrane.org

また、ウォール・ストリート・ジャーナルには

一部の調査で、フランス企業のアボカド・大豆・油ブレンドが3～6カ月間、痛みの緩和に役立つことが分かった。しかし、長期的な2つの研究では、痛みの緩和について、プラセボ効果以上の効き目はないことが明らかになった。

とある。

ASUについて調べ始めた理由は、最近値段が高いままのアボカドと、ダンナが臭いを嫌う納豆を躊躇なく食べたいという気持ちからだったので、少し残念…。いずれにしろ積極的に食べたい！

ちなみに、アボカド価格は近年の世界的な需要増加等で上がっている。最大の産地はメキシコ。トランプのアメリカ国境閉鎖や関税の件で5月頃から取引価格が急騰したそうだが、日本にも影響があるのかな？

数年前まで１つ100円で買っていたのに、最近100円で買えるのは小ぶりのものだけで、158～198円なのはうちの近所だけなのだろうか。

東洋経済の記事によると、メキシコの麻薬カルテルがアボカドに目を付け、アボカド農家は用心棒を雇うもしくはカルテルにみかじめ料を払って栽培をしているそうだ。
https://toyokeizai.net/articles/-/279096?page=3

そんな苦労して作ったアボカドに極東の地で発酵した豆をかけて食べてすみません。個人的に好きなのは、さいの目切りしたアボカドと納豆を豆腐にトッピングしてわさび醤油orわさびポン酢で食べること。