スタチン服用を中止した関節リウマチ患者では死亡リスクが増大

リウマチ患者は高脂血症や動脈硬化を起こしやすいと聞いたことがあるが、私は年齢的にもまだリスクは低いし、コレステロールや中性脂肪の値がびっくりするくらい低い体質なので、あまり気にしていなかったが、ちょっと気になるニュースが出た。

スタチン服用を中止した関節リウマチ患者では死亡リスクが増大
関節リウマチ(RA)患者がコレステロール低下薬の服用を中止すると、死亡リスクが高まる可能性があることが、新しい研究で示された。実際、スタチンの服用を中止した患者では、研究期間中に心血管疾患による死亡リスクが60%、全死因死亡リスクが79%増大したという。

関節リウマチは心血管疾患のリスク増大と関連することから、コレステロールを低下させるために、アトルバスタチン(商品名:リピトール)やロスバスタチン(同クレストール)などのスタチンが処方されることが多い。世界保健機関(WHO)の推定によれば、先進国では人口の1%に関節リウマチが認められ、関節リウマチ患者の死亡率は一般集団の1.5倍であり、心血管疾患が死因の第1位になっているという。

今回の研究で、カナダ、ブリティッシュ・コロンビア大学(バンクーバー)人口・公衆衛生学部のMary De Vera氏らは、ブリティッシュ・コロンビア州保健省の記録を用いて、関節リウマチ患者3万7,000人超のデータを収集した。

これらの患者のうち、4,000例以上がスタチンを服用していたが、4年間の研究期間中、約45%は3カ月以上服用を中止していた。そのうち、198例が心血管疾患で死亡し、31%は心臓発作、15%は脳卒中が原因であった。全体的には、全死因死亡は467例であった。研究結果は、医学誌「Arthritis Care & Research(関節炎ケア&研究)」オンライン版に3月29日掲載された。

米ノースショア-LIJヘルスシステム(ニューヨーク州)リウマチ部門長のRichard Furie氏は「スタチン服用中止は死亡理由の一つに過ぎない可能性もある。降圧薬などの他剤の服用中止の影響も考えられ、全体的な患者のアドヒアランス(積極的な医師の指示遵守)を検討する必要がある」としている。

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偶然かもしれないし、他の薬のせいかもしれないし、リウマチとは関係ないかもしれないが、ちょっと気になった。

リピトールといえば世界の売上高ナンバー1の薬。服用している人も、今後服用する人も多いはず。

リウマチと高脂血症については以下ページがわかりやすかったので、リンクさせていただきます。
http://www.shikoku.ne.jp/racenter/doc/doc_ra_koshi.html

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