メトトレキサート(MTX)の皮下注射

メトトレキサート(MTX)の皮下注射が日本でも発売されるようだ。

「エーザイ メトトレキサート皮下注製剤を導入 関節リウマチ適応で週1回投与」

エーザイは5月10日、抗リウマチ薬として独メダック社が欧米で販売しているメトトレキサート皮下注製剤を日本で独占的に販売するライセンス契約を締結したと発表した。同成分は、関節リウマチ治療の第一選択薬として使用されているが、日本では経口剤のみ。同社によると、この皮下注製剤は週1回投与で、薬物血中濃度の関係するバイオアベイラビリティを高く維持できることが期待される。第一選択薬である同製剤を、エーザイが展開してきた関節リウマチ領域に加えることで、治療初期から幅広い提案が可能になると判断した。

同剤はプレフィルドシリンジ製剤。メダックの日本法人がこれから日本で開発を進め、製造販売承認申請を行う予定。エーザイは2022年度中の発売を目指す。

日本ではメトトレキサート製剤は経口剤のみ。同社によると、経口投与ではバイオアベイラビリティの個体間変動が知られている。皮下注製剤によって安定化が期待される。また、経口剤に比べて消化管の副作用が低くなることが報告されているという。

エーザイ メトトレキサート皮下注製剤を導入 関節リウマチ適応で週1回投与 | ニュース | ミクスOnline

私がMTXを服用していたときは服用翌日の吐き気に悩まされていたので、「消化管の副作用が低くなることが報告されている」というのは嬉しい話だ。

かといって、注射嫌いなので、当時選択肢があったとしても経口薬を選んだとは思うが。

以下に注射と経口投与の比較記事がある。
「副作用の増加なく、経口投与よりも注射の方が少し効果が高かった」とのこと。
https://www.verywellhealth.com/oral-methotrexate-versus-methotrexate-injection-190083

副作用の差を調べようと思ったが、皮下注射の方はがんの治療で使用される場合に関するケースが多いのか、比べにくい。

注射
https://medlineplus.gov/druginfo/meds/a682018.html
経口
https://medlineplus.gov/druginfo/meds/a682019.html

注射や副作用のことを考えていたら気持ちが悪くなってきたので、調べものはこのあたりでやめておく…。

 

薬価はまだ不明だが、カナダのオンライン薬局のサイトでみると、

エンブレル 25mgバイアルが$217/本
https://www.canadapharmacyonline.com/DrugInfo.aspx?name=Enbrel7098
MTX 10〜25mgシリンジが$100/本 前後
https://www.canadapharmacyonline.com/DrugInfo.aspx?name=Metoject6589

なので、日本でも、エンブレル等の生物学的製剤よりも安くなるのだろう。
とはいえ、錠剤に比べると注射は高くなるんだろうなぁ。

コメント

  1. あさみ より:

    コアラさん、こんにちは。
    英文が読めないので、全部は理解していないのですが…。

    もしかして、肝機能障害などでMTXを諦めた方々にとっても朗報なのでしょうか?
    薬を肝臓などで処理する力が弱い方には、エンブレルなど(の経口薬ではないお薬)を投与するのが比較的安全とするお医者さんがいらっしゃいますよね。
    だとしたら、わたしみたいに長く服薬していて先々が不安な人にも安心材料になります。そうだといいですね〜。

    日本海側の旅行記も読ませていただきました。コアラさんの全国制覇もあと少しですね。こちらも楽しみにしています!

  2. koala より:

    あさみさん、コメントありがとうございます!

    MTXの注射の方の注意書きに
    Methotrexate may cause liver damage, especially when it is taken for a long period of time.
    長期間の使用時に肝機能障害が発生する恐れがある、とあるので、注射でも肝臓に影響があるようですね。もちろん、経口よりは少ないのでしょうけれど。薬の専門家に訊いてみたいところですね。

    私も長期間いろいろな薬を飲んでいるので、肝臓のことが少し心配になってきました。お酒も飲むし・・・。(禁酒する気もないですが。)

  3. あさみ より:

    コアラさん、英訳くださり、ありがとうございます!

    そうですか〜。残念ですが、MTXである以上、というより薬である以上、そういうことになるのは当然なのかもしれないです。

    肝臓を労わりつつ、QOLも維持しつつ…ですね。

  4. koala より:

    あさみさん、同じ量であれば経口よりずっと肝臓への負担は少ないのでしょうが、負担ゼロというわけではないんでしょうね。

    ビールは私にとってまさにQOLを上げる飲み物なので、健康に気をつけつつ飲み続けたいです!

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