関節リウマチとレーザー治療

先日ふと思いついて、フェイシャルレーザーの施行を受けてきた。

モロッコで受けた大量の紫外線によりソバカス的シミが濃くなった気がすること、また加齢とともに毛穴の開きが気になり始めたので、お試しで行ってみた。

フェイシャルレーザーの効果として挙げられるのは以下:

  1. シミ・ソバカスが薄くなる
  2. 産毛の脱毛⇒毛穴が小さくなる
  3. コラーゲンが活性化し、お肌にハリが出る
  4. 吹き出物が少なくなる(毛穴の雑菌が減る)

で、結果、私の場合は上から3つ目に関して効果が出た。
が、レーザーがワキや脚の10倍痛かったうえ、2日ほどは軽い火傷状態で顔がまだらに赤くヒリヒリし、その後も赤みとかゆみが残り、ダンナに心配されたほどだった。
(もちろん皮膚科でやってもらった。1週間以上かかってようやく赤みとかゆみが消えた。)

施行前に医師らに「効果が出やすそうな肌」と言われたのでこの治療に向いていたということだろうが、これだけ効果があるならエステを数回受けるよりも高級な美容クリームを書うよりもお得だと思った。

ここまでが序文で、本題は、リウマチとレーザー治療について。
顔をレーザーでバチバチ焼かれている最中にふと、「これでコラーゲンが生成されるなら、関節に当てれば関節のコラーゲンも増えるんじゃ?」と思い、調べてみた。

すると、リウマチ患者向けに低出力レーザー治療をしている病院を見つけた。もうかれこれ5年リウマチ患者をやっているけれど、レーザー治療のことは知らなかった。

主に痛みを和らげる効果、さらに

血沈値の改善などの臨床検査成績まで改善させる点で関節局部における免疫異常を矯正する効果が期待できます。また、滑膜細胞の増殖による関節の機能障害を改善し、失われかけた運動機能を回復させる作用も確認されています。

とある。
ただ、このサイトでは、なぜレーザーがリウマチに効くのかがあまり説明されていない。

以下の1989年の論文によると、血液検査の結果などに有意差はなかったようだが、歩行スピードが向上することは認められたそうだ。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/onki1962/52/3/52_3_117/_pdf

 

2003年のこの資料だと、以下の効果について記載されている。

創治癒促進作用、血流の増加、神経機構への影響、骨・軟骨への生体反応、抗炎症作用、痙性麻痺の緩和作用
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrm1964/40/12/40_12_816/_pdf

 

面白そうだが、リウマチに対してこの治療法をやっている病院は多くないようだ。ちなみにこの「低出力レーザー」でググると、薄毛治療ばかり出てくる。低出力だと育毛効果があり、高出力だと脱毛効果があるなんて。さらにレーザーは脂肪溶解での痩身にも使われているそうだ。すごい。

なお、リウマチ財団のQ&Aには以下の記載がある。

Q. 78歳の母が関節リウマチの激しい痛みで苦しんでいます。副腎皮質ステロイドとプログラフを処方されて4か月経ちますが、痛みが治まらないばかりか、だんだん強くなっていくようです。間質性肺炎の既往症があり、これ以上強い薬は使えないといわれています。
一部の整形外科では、レーザー治療で痛みをとる方法があるそうですが、効果はあるでしょうか?

A. レーザー治療は様々な疼痛性疾患の患者さんに対して応用されています。ガリウム・アルミニウム・砒素半導体レーザーとヘリウム・ネオンレーザーが疼痛緩和のために用いられています。レーザーの鎮痛作用の機序はレーザー照射によって知覚神経の伝導が抑制されることが示されています。レーザー治療は帯状疱疹、帯状疱疹後神経痛、緊張型頭痛および腰痛症に対して、それらの痛みを軽減する効果が認められています。しかしながら関節リウマチでの痛みに対する効果は明らかではなく、もちろん根本的な治療ではありません。現時点ではお勧めできる治療法ではありません。強い薬が使えないとはいえ、痛みが強いことに耐えられないのであれば、先生に他の方法をお考えいただいてはいかがでしょうか。
http://www.rheuma-net.or.jp/rheuma/rm400/rm420-a6.html

コメント

タイトルとURLをコピーしました