バイオフリーになれる可能性

生物学的製剤を使っている患者で、6カ月以上ステロイド薬に頼らずにリウマチをコントロールできている場合は、バイオフリーになれる可能性がステロイド使用者より高いそうだ。

生物学的製剤中止後の疾患活動性変化に関しては、バイオフリー群患者の約7割で中止から6カ月を経ても再燃を来すことなくバイオフリーを維持できていた。吉田氏らがバイオフリー後の再燃の予測因子を検索したところ、「6カ月以上にわたるステロイド薬不使用」がバイオフリー維持に関わる予測因子として検出された。この条件を満たした場合、再燃のハザード比は0.06であり(95%信頼区間:0.01-0.60、P=0.017)、バイオフリーを維持できる可能性がステロイド薬使用者より大幅に高いことが示唆された。

 以上の結果から、生物学的製剤の対象となるようなRA患者においては、ステロイド薬に頼らずに疾患活動性をコントロールすることが重要であり、ステロイド薬離脱はバイオフリーの実現や長期にわたるバイオフリー維持の可能性を高める重要な要素であると結論された。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/eular2012/201206/525431.html

ステロイドなしで生活ができているってことは症状がそれほど酷くないってことだから、当たり前といえば当たり前だが、バイオを止めてみる1つの指針になりそうだ。

私は妊娠するためにMTXを中止してバイオのみで生活しているので、バイオを止めたらドラッグフリーになるわけだけど、まぁそんなうまい話はないだろう…。

ちなみにこちらの研究結果によると、レミケードを使って6か月以上寛解状態の患者の16%がバイオフリーに、また5%がドラッグフリーになったそうだ。

神戸氏らの施設では従来から、バイオフリーを試みるための基準として、「CRP、MMP-3、圧痛関節、腫脹関節がすべて陰性の状態が6カ月以上持続」という条件を設けているという。同氏らは新寛解基準がバイオフリーとどのような関係にあるかを明らかにするため、IFX治療が行われた212例について、IFX中止後の寛解維持(バイオフリー)、さらにはMTXも中止する「ドラッグフリー」を達成した症例の解析を行った。212例のうち34例(16.0%)がバイオフリーを実現でき、さらにこのうち11例(全体の5.2%)ではドラッグフリーを実現できた。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/eular2012/201206/525426.html

5%かぁ…。50%だったらいいのになぁ…。

コメント

  1. がすこ より:

    情報ありがとうございます
    2008年発症。ステロイドを徐々に減らし、近年メトトレキサートのみで対応していました。昨年末より西洋薬をストップしていますが、経過は良好です。漢方薬とテルミーで対応しています。

  2. コアラ より:

    がすこさん
    コメントありがとうございます!
    私も、メトトレキサートで寛解していたのですが、完全なドラッグフリーにはなれませんでした。

    がすこさんの症状もずーっと上手にコントロールできることを祈っております♪

  3. みゆ より:

    Unknown
    コアラさんは、エンブレルのみで治療なさってますよね。
    みゆは、妊娠希望やその他条件がないので、どの治療薬でも使えるわけですが、できれば減量していきたいなぁって思います。
    こちらの記事にあるように、ステロイドをストップできたわけではないので、まだまだ、その時期ではないと思いますけど、バイオフリーとかドラッグフリーという言葉を聞いただけでも、胸がキューンとします。
    長い前置きでした(笑)
    さて、バイオフリーを試みる基準ですが・・・この状態になるのは難しいですね。
    6ヶ月も全ての状態が良好というのは、もはや寛解の域のような気もします。
    そこまで待たずしてチャレンジした患者さんもいたらしいのですが(みゆの主治医談)うまくバイオフリーできた人もいるとのことなので希望は持っています。
    でも当然、状態が悪くなる人もいるでしょうし。
    ホントに難しいですね。
    何にせよ、寛解達成するぞという強い気持ちで治療することが大切ですね!
    本文も長くなりました(笑)
    梅雨時期、お身体ご自愛ください。無理しないでね!

  4. コアラ より:

    みゆさん
    長文の(!)コメント嬉しいです♪

    みゆさんが仰るとおり、特に副作用が出ていないとしても、薬は減らせるとちょっと嬉しいですよね。10年単位の服用で身体にどのような影響があるのかもわかりませんし、また費用だってかかるので。

    バイオフリーを試すタイミングは主治医との相談になると思いますが、お医者さんによって意見や方針も違いますし、これまた悩むところです。みゆさんの病院はバイオフリーになれた患者さんがいらっしゃるということで、素晴らしいですね!

    私も、寛解は達成したいですが、これといった副作用や症状悪化に悩んでいないせいか、冷たい飲み物をまだ止められず、他にもリウマチに良くないことを続けてしまっている面もあるので、もうちょっと優等生を目指さないといけないなぁと思っています。(反省)

    みゆさんも親孝行ばかりでなく、ご自愛くださいね♪

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